ホーム>Webサイト構築 現状把握の重要性
ウェブ制作においても、どんなプロジェクトでも、一番大事なことは現状把握です。
表面的な調査だけでは問題の原因を特定しづらく、企業とユーザーの間で何が起きているのかを把握する調査が必要になります。正しい現状把握があってこそ、機能するWebサイトが実現するのです。
仮説を構成する要素である「ユーザー」「ニーズ」「ニーズを満たすためにすべき事柄」を追求することが調査の目的なのだと心得てください。
やみくもに調査するのではなく、「明らかにしなければならないことは何か」「そのために何の調査をするのか」をあらかじめ決めておき、必要な調査を漏れなく実施することが重要です。
Webサイトは作ることが目的ではなく、企業としてビジネスの成功を目標に揚げるからには、多種多様な調査が必要になります。
調査を通じて最終的に明らかにすべき事柄は、「どのようにすれば成果が出るのかという予測」です。
プロジェクトを成功させるには、調査結果からこの青写真つまり「仮説」を明確に打ち立てることが重要なのです。
そもそも、ヒアリングやアンケートから導き出される問題は、単にその人の感想であったり、思いであったりするわけです。客観的な事実ではないこもありますし、別の人が見れば違った問題であると答えるかもしれません。
つまり、それ自体「(その人が感じる)起こっていること」であるのは間違いないのですが、客観的な事実かどうかは不明であるということです。
キノトロープの問題解決フローのメソッドは、洗い出された問題を「事実」と考え、それをカテゴライズして、項目出しをする。それを繰り返して、たとえば1,000の事象を3つのカテゴリーに分類したとすると、その3つこそが根本的な問題に違いないと判断するメソッドなのです。
最終的にそれらから導き出された3つのカテゴリーこそが、これからのプロジェクトで解決していかなければならない「問題」となります。
発注側の「やりたいこと」だけに耳を貸すのではなく、根本的な問題を洗い出し、それを解決する提案をする。
そして、それがどんな成果に結び付くかを明確に提示する。
これが最初にやるべき現状把握であり、納得できる現状把握を提案できてこそ、あるべき姿が導き出せるのです。