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Webサイト構築 現状把握の重要性

ウェブ制作においても、どんなプロジェクトでも、一番大事なことは現状把握です。

表面的な調査だけでは問題の原因を特定しづらく、企業とユーザーの間で何が起きているのかを把握する調査が必要になります。正しい現状把握があってこそ、機能するWebサイトが実現するのです。

ウェブ制作のための調査とは

仮説を構成する要素である「ユーザー」「ニーズ」「ニーズを満たすためにすべき事柄」を追求することが調査の目的なのだと心得てください。

やみくもに調査するのではなく、「明らかにしなければならないことは何か」「そのために何の調査をするのか」をあらかじめ決めておき、必要な調査を漏れなく実施することが重要です。

ウェブ制作における調査手法

Webサイトは作ることが目的ではなく、企業としてビジネスの成功を目標に揚げるからには、多種多様な調査が必要になります。

調査を通じて最終的に明らかにすべき事柄は、「どのようにすれば成果が出るのかという予測」です。

プロジェクトを成功させるには、調査結果からこの青写真つまり「仮説」を明確に打ち立てることが重要なのです。

各種調査

現状サイトフローチャートの作成
現状サイトの構造図を図表化し、構造的にどんな問題があるか、どんな傾向があるかを検証します。
現状サイトコンテンツ(情報)リストの作成
現状サイトに掲載されている情報名・機能・情報内容をリストアップし、どのような傾向があるか検証します。
現状サイトアクセスログ解析
実際にWebサイトを利用しているユーザーが具体的にどのくらいの数で、どんな割合でサイト内を訪問・遷移しているのかがわかります。サイトの構造的な部分やニーズから考えられる問題を、アクセスログ解析することにより、数字でどのような変化があるかを検証します。
ヒューリスティック調査
ユーザー視点でサイトを利用した場合にどんな問題がるか、どんな不具合があるかを構造的な部分やユーザビリティなどの観点で洗い出します。
検索エンジン表示順位調査
商品名、サービス名、企業名、プロモーションキーワードなどで、該当する情報のページが検索エンジンの検索結果表示に表示されるか検証します。
ヒアリング
「聞かなくてならないこと」を事前に整理します。どんな情報が必要で、そのためにどんな質問をすればよいかなどを事前にシミュレーションし、準備しておきます。

調査から導く根本的な問題こそがあるべきのスタート

そもそも、ヒアリングやアンケートから導き出される問題は、単にその人の感想であったり、思いであったりするわけです。客観的な事実ではないこもありますし、別の人が見れば違った問題であると答えるかもしれません。

つまり、それ自体「(その人が感じる)起こっていること」であるのは間違いないのですが、客観的な事実かどうかは不明であるということです。

キノトロープの問題解決フローのメソッドは、洗い出された問題を「事実」と考え、それをカテゴライズして、項目出しをする。それを繰り返して、たとえば1,000の事象を3つのカテゴリーに分類したとすると、その3つこそが根本的な問題に違いないと判断するメソッドなのです。

最終的にそれらから導き出された3つのカテゴリーこそが、これからのプロジェクトで解決していかなければならない「問題」となります。

発注側の「やりたいこと」だけに耳を貸すのではなく、根本的な問題を洗い出し、それを解決する提案をする。

そして、それがどんな成果に結び付くかを明確に提示する。

これが最初にやるべき現状把握であり、納得できる現状把握を提案できてこそ、あるべき姿が導き出せるのです。